自然栽培とは

自然栽培の定義があるのかないのかよくわかりませんが、西田園芸の自然栽培は、
・固定種の種を自家採種で(最初は購入)
・肥料を使わない
・農薬を使わない
という3つの条件で行う栽培方法です。

従来から栽培している施設ミニトマトは美味しくて抗酸化物質が多く硝酸態窒素の計測されない高品質なものでしたが、これは化学肥料をほとんど使わず農薬も慣行栽培の1/5で栽培したものです。経営を継続するためにはある程度の収量が必要なため農薬を完全に不使用とすることはできませんでした。(有機JAS認証の野菜でも農薬の使用は一部認められているので有機栽培=無農薬ではありません)

身体に良いはずの野菜が実は身体に良くないものもあるというのは健康志向の方はご存じだと思いますが、
1.硝酸態窒素
2.農薬
3.(遺伝子組み換え)
の3要素で、1の硝酸態窒素が身体への影響がいちばん大きく、有機栽培だからといって硝酸態窒素が少ないということはなく、逆に慣行栽培より多かったということもあるようです。これは化学肥料有機肥料に関係なく肥料を与えすぎると硝酸態窒素含有量が多くなる傾向があり、有害性が多くの人に認識されていないということで個人的にいちばんの問題だと思っています。そして硝酸態窒素の多い野菜は虫が寄り付きやすといわれており、虫対策で農薬使用量も増えるということになります。
 肥料を使わずに栽培することで硝酸態窒素を限りなく減らし、農薬を使わないことで植物が虫に対抗するために作り出すファイトケミカルをたくさん蓄えた野菜ができあがります。

-固定種・在来種-
自然栽培にF1種ではなく固定種の種を使う理由は、
F1種は採種した種で品質の良い野菜ができないことと養分要求量が多く無肥料での栽培が難しいため。
自然栽培に重要な自家採種を繰り返し、その土地に適した種を選別し残していくことができる固定種を使用します。(固定種F1種にかかわらず登録された品種の採種は法律で禁止されています)
F1種が危険だという方がいらっしゃいますが、F1種は系統の違う品種をかけ合わせてできた第一世代で、第一世代には双方の優性な性質だけが発現するという性質を利用したもので遺伝子組み換えではありません。さらに第二世代にその優性は現れないためにF1種から採種しても美味しくない野菜ができてしまいます。種メーカーが種を買わせるためのものだと思っていましたが、実際には上記の理由のようです。

つづきます~編集中~

なので、施設ミニトマトは今までと変わらずさらに美味しく、さらに農薬を減らす栽培方法を追求していきますが、それと並行して自然栽培で身体に良くて持続可能な野菜づくりに挑戦することにしました。

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